生い立ち

幼少期~大学卒業まで 1982年~2003年

1982年和歌山県有田市で生まれ

 

幼少期は勉強やスポーツが出来るわけではなく、コミュ力が高くクラスの人気者ということもなく、とくに何も取り柄のない子供でした


勉強全般苦手だったのですが、特に英語が苦手で、中学最初のテストで学年最下位を争う状態でした


同学年の子は、ほとんど塾に通っており、中学校の英語の先生も「塾行っている前提で授業します」とのことでしたので、授業についていけず苦しみました


親から塾に行くように勧められましたが、自分の時間が奪われるのが嫌で固辞、自己流で試行錯誤しながら、自分なりに勉強して何とか高校・大学と進学出来ました


(今思えば、この時もし塾に行っていたとしても、学歴はたいして変わらなかったと思います でも「みんなが行くから塾へ行く」「親や誰かが言うから塾へ行く」ではなく、自分なりに考えてとった行動でそれなりにやって行けたことで、後の資格の勉強や今の仕事でも自分でしっかり考えて行動できるようになれたのかなと思います)

大学卒業~公認会計士試験合格まで 2003年~2008年

普通は大学在学中に就職活動をすると思うのですが、当時は就職氷河期で「何の取り柄もない自分が良い会社に就職できるわけはない、頑張るだけムダだ」と思って、就職活動はせず、何か資格をとって、将来独立しようと夢を抱きました

 

良い資格何かないかなあと思って、社会保険労務士というものを知り、おもしろうそうだなと思って、とりあえず社会保険労務士試験を受験しました

当時まだ若く記憶力もあったので、2年掛かりましたが無事合格出来ました

 

社会保険労務士試験の合間で簿記検定や税金について勉強していて、会計税務も知っておけば役立つなと思い、公認会計士も取ろうかなと思いました。そのときちょうど良いタイミングで会計事務所で働かせて頂くご縁も頂いたので、会計事務所で働きながら公認会計士を目指すことにしました

 

公認会計士を目指す人は通常、TACや大原簿記学校などの予備校へ通うのですが

当時、和歌山に受験予備校の校舎はなかったので、大原簿記学校の通信教育で勉強することしました

 

通信教育は自分のペースで進められる反面、決まった曜日に講義があるわけじゃないので、ついついサボってしまうというデメリットがあるのですが、中高と塾行かずに勉強していた経験が活きて自分で創意工夫しながら勉強できたのと、たまたま合格者が増えた時期だったので、無事公認会計士試験に合格出来ました

 

公認会計士に合格した人はだいたい監査法人(公認会計士の人が集まって作った会社のようなもの)に就職します

監査法人の採用数は年によってマチマチなのですが、たまたま運よく大量に採用する年だったので、監査法人トーマツという大きな法人の大阪事務所へ就職しました

 

ここで、住み慣れた和歌山(有田市)を離れ、大阪へ引っ越すことになりました

 

公認会計士合格後、大阪へ 2008年~2019年

監査法人トーマツで9年お世話になり、メーカー、小売業、不動産業、金融機関など様々な企業の方とご一緒にお仕事させて頂きました

 

法律で上場企業や一定規模以上の大きな会社は公認会計士の監査を受けないとされており、監査法人では、ほとんどその監査の仕事をしておりました

 

事務所で特に目立った活躍や実績はないのですが、目の前の仕事を一生懸命コツコツやっていました

その中で

・大企業って、こういう仕組みで儲けてるんや

・企業間で契約書つくるときってこういう事書いといたら有利になるんや

・業界によってこんな慣習あるんや

・金融機関の人は中小企業をこういう目線でみてるんや

など、監査の仕事をしていなかったら知り得ることは無かったであろうことを学ぶことができました

 

また、グループ会社の税理士法人トーマツで2年お世話になり、こちらでは、合併(2つの会社を1個の会社にする)、分割(1つの会社を2つに分ける)の時に、いくつかある選択肢のうちどの手法が税金やビジネス上有利か、各手法のメリットデメリットは何かなどを分析して報告する業務(俗にいうコンサルティング業務)その他大変だけどやりがいのある仕事をさせて頂く事が出来ました

業務はハードで、午前3、4時まで仕事をしてタクシーで帰るなんて事もあったり、

お客さんの会社の経理機能が台湾にあるということで、台湾の方とメールで決算業務の事をやり取りしたり

(自分のメールはめちゃくちゃな英語だったと思うのですが、親切な方で真摯に対応してもらえました)

今となっては良い思い出です

 

監査法人トーマツ、税理士法人トーマツで、売上高1兆円を超えるような会社や海外にグループ会社を多数展開しているような大企業、上場準備中の会社など、数えると64社に関与させて頂きました

 

トーマツグループでビジネスの仕組みや業界の慣習を学べたことは、今の仕事でお客様からご相談頂くときに、業界の特徴を知っているから、悩むところや大変なところが何となく分ったり、コンサルティング業務をやっていたことは、選択肢のうちどれを選ぶかお客様と一緒に考えるときに、何を検討して議論すべきか分かったりと、本当に役立っていると思います

和歌山へUターン 2019年~2022年

大阪にいて、いつか和歌山に帰りたいと漠然と思っていたところ、再度ご縁を頂きまして、和歌山の会計事務所へ転職することになり、約11年ぶりに和歌山で働くことになりました

 

この期間はわずか3年でしたが、事業承継、個人事業の法人成り、会社の清算業務、優遇税制の適用申請、タイムカードの導入、従業員の雇用の問題、助成金、給付金の申請など初めて取扱う業務が多く、貴重な経験をさせて頂く事が出来ました

 

 

この時点で40歳、平均寿命80年として残り半分の人生、自分に何が出来るのか、試してみたいと思って、独立することにしました

 

独立開業 2022年~現在

独立を決めたあといま思っているのは、

「何に幸せを感じるかはヒトそれぞれ」

そして、「自由に自分の幸せをトコトン追求して良いのだ」ということです

例えば、事業経営であれば、

    規模を拡大して、会社の成長に幸せを感じる人

    従業員含め家族経営の会社が好きな人

    子育て支援など社会的に意義のある活動を行って、社会貢献することに生きがいを感じる人

など、人によって事業に対する考え方は違うと思いますし、どれが正解ということはなく、幸せな人生を送れてみんなハッピーならそれに越したことはないと思います

 

一方で多様なニーズに合わせて、行政は様々な制度を用意してくれていますが、複雑で専門家の支援が必要な局面が増えているように感じております

例えば、事業を始めようという時に、個人事業・株式会社・合同会社・一般社団法人・NPO法人・任意団体など様々な形態があり各々メリットデメリットがあります

どれが最適か考えるのは一苦労だと思います

  

かなり回り道をした気がしますが、 回り道をしたからこそ、様々な経験出来たと思います

それによって、機械的、マニュアル的に仕事をするのではなく、会計・税務・社会保険・その他の法律やお客様の価値観や感情も踏まえ、とり得る選択肢のメリットデメリットを検討し、お客様に最適なご提案を行い、サービス提供を行う

そんな独自のスタイルに落ち着きました

 

お客様のために悩み、お客様と共に成長し、最終的に、お客様の幸せな人生に貢献していくこと、それが今の目標です